STOOL URINE ANUS SYMPTOMS 便、尿、肛門の症状
symptoms 1 便秘
症状は様々で、「便が出ない」から「下剤を処方」では適切な治療とはいえません。便秘の原因は、大きく分類すると、大腸がんなどのできものによる「器質的便秘」、甲状腺などの病気に伴う「症候性便秘」、抗うつ剤などの内服薬による「薬剤性便秘」、生活習慣や体質に原因があるとされる「機能性便秘」があります。最も頻度が高いのが機能性便秘です。
このような場合は早めの受診をおすすめします
- 腹痛や吐き気・発熱などを伴う
- おならが出ない
- 便の性状や色に変化がある
- 排便後も腹痛が続く
ワンポイント
最も注意が必要なのは大腸がんですが、便秘の原因は幅広く、原因に合わせた治療が重要です。放置すると、直腸潰瘍・腸閉塞・消化管穿孔のみならず、心疾患、脳卒中、免疫機能の低下などのリスクが上がります。
可能性のある病気
その他、腸閉塞、巨大結腸症、甲状腺機能低下症、ストレス、水分・食物繊維の低下、加齢、女性ホルモン、薬剤性(抗うつ薬など)、ウォシュレットの影響などが考えられます。
symptoms 2 下痢
短期間で改善される「急性下痢」の多くはウイルス性胃腸炎です。4週間以上持続する「慢性下痢」の70~80%は過敏性腸症候群と言われ、現代社会では多くの方が悩みを抱えています。その他、炎症性腸疾患や大腸がんなどがあります。
このような場合は早めの受診をおすすめします
- 経験をしたことがないような激しい下痢
- 便に血が混じる
- 腹痛や吐き気・発熱などを伴う
- 排便後も腹痛が続く
- 脱水症状がある
- 周囲にも同様の症状の方がいる
ワンポイント
現代では過敏性腸症候群によるものが多く、頻回の排便や腹痛などで日常生活に支障を来します。生活指導・食事指導・薬物治療が重要となります。
可能性のある病気
その他、腸閉塞、感染性腸炎、膵炎、甲状腺機能亢進症、ストレス、薬剤性(抗生物質や抗がん剤など)などが考えられます。
symptoms 3 尿の症状
尿の症状は腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺における疾患で出現します。男性での前立腺肥大による夜間の頻尿や、女性での膀胱炎による残尿感など、日常生活に支障をきたすことも多いです。重篤な疾患が隠れていたり、生活習慣病との関連もあるので早めの受診をおすすめします。
このような場合は早めの受診をおすすめします
- 発熱や血尿など症状が複数あるとき
- 繰り返すとき
- 生活に支障が出ているとき
- 生活習慣病が気になる方
可能性のある病気
膀胱炎、腎盂腎炎、過活動性膀胱、膀胱がん、尿路結石、腎がん、前立腺肥大、前立腺炎、前立腺がん、尿失禁、骨盤臓器脱、性感染症などが考えられます。
symptoms 4 肛門の症状
肛門疾患で多い症状は痛み、出血、かゆみです。腸(粘膜)と皮膚のつなぎ目は歯状線と呼ばれます。歯状線よりも奥側(粘膜側)には神経がないため痛みは感じませんが、手前側(皮膚側)は痛みを感じます。患部の位置によって痛みの感じやすさや出血の程度が異なり、治療法も大きく変わってきます。
治療に難渋することもあるため早めの受診が基本です。
可能性のある病気
その他、肛門管がん、肛門周囲膿瘍、直腸脱、痔ろう、肛門周囲炎、特発性肛門痛などが考えられます。