大腸がんとは

大腸がんは大腸(結腸・直腸)に発生するがんです。早期発見・早期治療が出来れば治癒率も高く予後の良いがんです。近年増加傾向にあり、男女を合わせて罹患数が一番多いがんです。背景としては食生活の欧米化が関係しているとされています。赤肉(牛、豚、羊など)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の摂取や、食物繊維が不足してることが原因となっています。飲酒、喫煙、肥満、加齢や遺伝的な関与も指摘されています。アルコール摂取量が、1日に15g(缶ビール350ml相当)増えるごとにリスクは10%上昇すると言われています。

腺腫という良性ポリープががん化するものと、正常な粘膜から発生するものがあります。日本人はS状結腸と直腸にがんが出来やすいと言われてます。

進行に伴ってがんの根が深くなると周囲の臓器に浸潤したり、腹腔内にちらばったり、リンパ節や肝臓・肺などに転移します。

大腸がん

大腸がんの症状

早期にはほとんど症状が出ません。
以下の症状が当てはまる方は早めに大腸がん検査を受けましょう。

  • 便に血が混じる
    (痔でも起こるため放置しがちです)
  • 便が細くなる
  • おなかの痛みや張り
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 貧血
  • 体重減少
  • 嘔吐や食欲不振

大腸がんの検査方法

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査) 内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を調べます。大腸がんが疑われる病変があった場合、生検を行い診断します。ポリープがある場合には、そのまま切除することもあります。詳細は大腸カメラ検査の項目をご参照ください。
便潜血検査 便に血液が混じっているかどうか調べる検査です。大腸がんの約30%以上が、便潜血検査をきっかけに発見され、そのうちの70%が自覚症状のない早期がんと報告されています。大腸がんのスクリーニング検査として自治体のがん検診などでも行われています。身体への負担がないのが最大の利点です。
腫瘍マーカー 血液中のCEA、CA19-9を測定します。がんの有無やがんがある場所は、腫瘍マーカーの値だけでは確定できないため、画像検査など、その他の検査の結果も合わせて判断します。

大腸がんの治療方法

がんの切除が可能な場合は大腸カメラによる治療(内視鏡治療)か外科的手術になります。内視鏡治療の適応は原則として粘膜内にとどまる根の浅いがんです。この段階で発見し治療することができればほぼ根治することができます。進行すると、がんが切除できても化学療法(抗がん剤治療)が必要になります。また、がんが切除ができない場合は化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療が状況に応じて選択されます。がんの部位によっては人工肛門を造設する場合もありますが、肛門や肛門機能を温存する工夫もされています。近年では開腹手術や腹腔鏡手術に加え、ロボット支援下での手術が増加しています。大腸がんが発見された場合には、当院では病状と患者さんの背景に合わせ、がんセンターや大学病院をはじめ、適切な施設にご紹介いたします。

大腸がんの対策・対処法

発症リスクが高くなる40歳を過ぎたら、症状がなくとも一度は大腸カメラ検査をすることをお勧めいたします。できるだけ早くがんを発見するため、腹痛や血便などの症状があるときは、早めに当院にご相談ください。
がん全般の予防には禁煙、節度のある飲酒、バランスの良い食事、適正な体形の維持が有効であるとされています。また、運動や食物繊維・カルシウムの摂取は大腸がんの予防に効果的であるとされています。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸の粘膜の一部がいぼ状に盛り上がり、大腸の内側の空間部分(内腔)に突出したものです。大腸ポリープを見つけるための拾い上げ検査(スクリーニング検査)では、便に血液がまじっているかをチェックする便潜血検査を行います。2日間の便を調べて1日でも陽性と判定されれば、一般に内視鏡による精密検査を行います。便潜血検査により、進行がんの90%以上、早期がんの約50%、腺腫などのポリープの約30%を見つけることができ、その結果、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを46~80%下げることが報告されています。

大腸ポリープ切除

大腸ポリープのなかでも腫瘍性ポリープは、将来的にがん化する可能性があるため、基本的には切除が推奨されます。一般的には、径5〜6mm以上のポリープを切除します。ただし、径4mm以下でも、平坦あるいはへこんだ形のものや、がんとの区別が難しい場合には内視鏡治療の適応となります。ポリープの茎にスネアという金属性の輪をかけて、切り取るポリペクトミーや、粘膜の下に薬液を注入し、病変を持ち上げ、スネアをかけて切り取る内視鏡的粘膜切除術(EMR)が行われます。

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